GoogleのアップデートはSEO対策にどう響くのか

SEO Vo.15

Googleのアップデートとは?

SEO対策に重要なアップデートと
その対策(~’23年)

シェアNo.1のGoogleは、ユーザーにより最適なものを届けるために、これまで幾多のアップデートを重ね検索結果に大きな影響を与えてきました。

これまでSEOで1位、MEOで1位だったサイトもたった1回のアップデートで2ページ目に降下したサイトも珍しくありません。

Googleのアップデートには大きく分けて2種類あり、普通のアップデートとコアアップデートがあります。

たまに行われるコアアップデートは、検索結果に大きな変動をもたらすので注意しなければなりません。

1年のうちに数回アップデートをするので、すべてを記述するわけにはいきませんが、SEO対策をする上で、より重要な対策方法とその根拠となるアップデートを一部ご紹介いたします。

主なアップデート一覧

  • SEOに影響するアップデート1

    01.フレッシュネスアップデート

    2011年11月

    より最新の情報が検索結果に表示される」というものです。

    このアップデートにより、全体の35%が検索表示の影響を受けたと言われ、業界に大きな変動をもたらしました。

    例えば、当時流行っていた歌のタイトルを検索ワードに入れたら、商品や会社ではなく、その歌の動画やアーティストに関するサイトが表示されました。

    最新の出来事、情報、流行りのワード、イベントなどは特に重要な要素なので、サイトの更新に活用しましょう。

    また、弊社で制作したホームページやサイトでは、瞬時に更新できるように、各種「サイト更新機能」を実装するのは、このアップデートに対応が出来るためです。

  • 02.イグザクトマッチドメインアップデート

    2012年9月

    今もよくあるのが、「ドメインに社名やサービスが入っていた方がSEO対策に有利ですか?」と聞かれることがあります。反対に、ドメインが「⚫️⚫️.」だから上がらないのですか?と言われることもあります。

    一昔前で言えば、前者の「ドメインとキーワードが一致している方」がSEO対策では有利に働いたサイトが多かったです。

    しかし、この「イグザクトマッチドメインアップデート」の解説の結論としましては、「ドメインと狙ったキーワードが完全一致にしている」場合は、「下がりやすい」というものです。

    意外かもしれませんが、「キーワードのためにドメインを使用する」のは評価しないという事です。

  • SEOに影響するアップデート3

    03.ハミングバードアップデート

    2013年9月

    「近くのコンビニはどこ?」など、音声検索を利用して、会話形式で検索する方法が新たに追加されたアルゴリズムのアップデートです。

    今どきは、「OK、Google」という機能が浸透していますので、手が離せない状況などでは音声検索を活用する人が増えています。また、これは身体の不自由な方でも利用できるバリアフリーな機能としても多く利用されています。

    導入当時は検索の意図と違う検索結果が出る事も多くありましたが、アップデートごとに精度が上がってきました。

    SEO対策では、すべての素材にタグ付け、コーディングを実施することによりこの音声による検索に反応する様になりました。

    弊社が画像バナーでサイトを構成しない理由がココにあります。

  • 04.ベニスアップデート

    2014年12月

    位置情報により、ユーザーの最適な検索結果を表示する」というもの。住所や駅名を入れずとも、自身の近くのお店の情報などが表示される表示方法です。

    特に、地域集客をおこなっている店舗はこの影響を大きく受けるので注意が必要です。

    弊社のクライアントは実店舗を所有している、またはショールームなどで来店を促す事が多くあるため、MEO対策と併せて位置情報検索にヒットする様に施策を実施しています。

    ユーザーは必ずしも自宅の周りで検索しません。そのため、ピンポイントのMEO対策では機会損失が発生する事があります。

    弊社の施策ではピンポイントの対策だけではなく、ユーザーの広域から表示される施策も同時に実施しますので、機会損失を最小限に防ぐ効果が期待できます。

  • SEOに影響するアップデート5

    05.ドアウェイアップデート

    2015年3月

    別ページへ誘導するためのサイトに対して評価を下げるアップデートです。別のサイトを制作する「サテライトサイト」でSEO対策を実施して、リンクだけを貼ってSEOの効果を高める業者が多くいました。

    これを防ぐため、「質の低いコンテンツ」「内容が同じで地域名が違うだけ」「機能していないサイト」が評価を下げられました。

    これは、大きく見ると「リンク対策」にも繋がります。実際にLPを量産してサテライトサイトを都道府県ごとに制作している会社も多数いらっしゃいました。

    弊社でも、ご依頼やご状況に応じて、LP制作やミニサイトを外部コンテンツとして別に制作・運営するご依頼があります。

    このアップデートに引っかからない様に、専用のタグとコーディングを施す事で対応をしています。

  • 06.モバイルフレンドリーアップデート

    2015年4月

    スマホでのUI/UX、操作性・視認性が高いサイトを評価するというアップデートです。日本国内では2012年からスマホの利用者が増加したので、これに向けて実施されました。

    過去には、「PC用サイト」と「モバイル用サイト」の二つを運営している会社様も少なくありませんでした。

    この時はホームページ制作会社様でもよく制作されてましたが、「媒体によって表示が変わる機能」が、CMSやホームページ制作用ソフトに頼っているWEBクリエイターにとっては必要性が低かったのです。

    ここから「PCでもスマホでも見れるサイト」が重要視されました。

  • SEOに影響するアップデート7

    07.日本語検索アップデート

    2017年2月

    日本限定のアップデートで、「日本語検索の品質向上」が目的としてアップデートされました。

    アルファベット圏では起こり得ない様な事は、日本語で起きます。

    (例)「神戸〇〇」という店舗のサイトがあった場合、人名、地名、別の固有名詞である事、こうべ、かんべ、じんご、かど、などの読み方が違う事などのバリエーションが豊富にあります。

    一括りにしてしまうと、意図的にキーワードを入れ込んだ対策やコピーコンテンツの上位表示問題にも影響します。そこを解消すべく、日本語検索アップデートが実施されました。

    弊社のクライアント様でよくあるのは、リフォームや工務店などの建築業界に多いです。また、建築用語も一般の人には理解しづらいものが多いのも特徴です。

    これをうまく上位表示させるには、内部対策でしっかり情報を入れ込む事や情報を分かりやすく明記することが重要です。

  • 08.アウルアップデート

    2017年4月

    SNSではフェイクニュースが多発しますが、最近の検索結果に出てくるサイトでは少ないと思いませんか?そのほか、SNSではよくある社会問題の「誹謗中傷」なども検索結果には少ないです。

    その理由は、更新された最新情報が「フェイクニュースかどうか?」をチェックするためのアップデートを実施したためです。それがアウルアップデートです。

    これは、いずれも「情報として良質ではないもの」として評価をして、検索の上位には表示させないというものです。

    場合によっては是正しない限り、評価は上がらないという処置が取られます。

    弊社では事実であっても特定した社名を使用する場合は最新の注意を払って更新を実施して回避をします。

  • SEOに影響するアップデート9

    09.年医療健康アップデート

    2017年12月

    弊社のクライアントは整体、カイロプラクティック、エステ、サロンのクライアントが多いため、このアップデート以降はチェックを強めました。

    アップデートの内容は、「医学的根拠のない情報が検索上位に表示されている」という事を問題視した事が発端で、日本限定で実施されました。医師免許がないという理由で、民間療法も該当するという事で検索に大きな影響を与えました。

  • 10.スピードアップデート

    2018年7月

    表示速度のアップデートです。これは、特にモバイルページの表示速度を中心に測定しています。

    スマホでは3秒を超えると50%以上が離脱されるので、ストレスを与えるサイトと評価されてしまいます。

    弊社ではサイト制作をご依頼頂いた際は制作当初からサーバーのスペックや動画の実装に関する取扱い、jsの利用については余裕を持って対策を実施しています。

    SEO対策やサイト改善の際は、素材の全てを加工して適正にする事で速度向上をしていて、サイトによっても異なりますが、品質チェックでは、Googleのスピード診断ツールで2.5秒までを基準値としております。

  • SEOに影響するアップデート11

    11.BERTアップデート

    2019年10月

    弊社でもこれは重要視しているアップデートのひとつです。BERT(バート)とは、「自然言語処理技術」という意味です。

    要は、AI(人工知能)による検索の言語の解析・認識が向上したアップデートという事です。

    2015年に導入したAIベースのアルゴリズム「RankBrain」以来のアルゴリズムで、文脈を正しく理解する精度が向上しました。これにより、サイトやコンテンツを的確に判断して、検索の本来、聞きたい事のニュアンスを読み取って検索結果に表示されるようになりました。

  • 12.ページエクスペリエンスアップデート

    2021年4月

    1つ目はコアウェブバイタル(LCP/CLS/FID)が基準です。これは自然検索の順位が決まる際に審査・考慮される指標です。

    • LCP=ページの読み込み時間
    • CLS=レイアウトの意図せぬズレ(視覚的安全性)
    • FID=ブラウザの速度反応(インタラクティブ性)

    これらは、複合的ではありますが、「ストレスなく表示までされるか?」という品質を問われる指標です。

  • SEOに影響するアップデート13

    13.スパムアップデート

    2021年6月

    このスパムアップデートは、さらに細かく設定されており、不正なSEO対策に対する関してはもちろんですが、

    • 自動生成のコンテンツ
    • URLの設定不備(動的サイトに多い)
    • リダイレクトの不正・不備
    • リンクの過剰な設置

    など、不備も含めて不正とされるケースがあります。

  • 14.コアアルゴリズムアップデート 2021

    2021年6月・7月・11月

    この3回のコアアップデートでは順位が大幅に影響を受けた会社様は多いでしょう。「アルゴリズムの調整」とだけ発表されているので、詳細は公開されておりません。

    対策では、コアアップデートは競合も含めて解析をしております。

    異変に気付き対応しなければ3回目のアップデートで2ページ目以下に飛ばされる事も少なくありません。

    コアアルゴリズムアップデート 2022

    2022年5月・9月

    大規模な調整ですので、どこに反映されるかは不明ですが、広い範囲に向けて調整をかけたと判断されます。

    対策としては、弊社の場合はクライアントへの影響は無く、解析には至りませんでした。

  • SEOに影響するアップデート15

    15.リンクスパム対策アップデート

    2022年12月

    リンクスパム(リンク対策)に対するアップデートです。

    vo.14で記述したペンギンアップデートの最新版にあたります。

    AIをベースにしたGoogleのスパム防止システムで「リンクを渡す目的」で使用されているサイトを区別できるシステムです。リンク対策は未だに多く、実際に対策をしているSEO会社も多く存在しています。

    今後もAIによる解析と検知でスコアダウン(評価・検索順位の降下)をしても否めないので、もし外注に依頼されているのであれば別のSEO対策に移行するのがオススメです。

  • 16.コアアルゴリズムアップデート 2023

    2023年3月・8月・10月・11月

    コンテンツを中心としたアップデートですので、これもリンク対策やサイトの品質に影響するものと考えられます。

    対策をするのであれば、特に

    • E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)
    • YMYL(金融・医療・法律・団体・ニュース)

    についての内容はブラッシュアップをすることをオススメします。

    追加でも良いですし、リライトでも良いですので、適正なタグと内部対策のチューニングをして、経過観測をする様にしましょう。

  • SEOに影響するアップデート17

    17.October 2023 spam update

    2023年10月

    パンダアップデートの最新版にあたるイメージで、2023年10月5日に実施されました。

    これは、AIをベースに検索スパムを検出する自動システムを大幅に機能改善するためのGoogle検索アルゴリズムアップデートのことで、不正な記事、コピーコンテンツ、キーワードの多用・乱用、誘導ページの作成などの不正に対して行うものです。

    コピーコンテンツやキーワードの乱用は未だに多く見かけますが、実際に上位表示されているサイトは淘汰され、弊社が競合サイトの解析作業中でもほとんど見かけません。

Googleの主要アップデートSEO対策 まとめ

一部を上げてもかなりの数ですが、実際はこの2倍以上は大規模な更新がされています。

Googleにとって、最も重要なもの・指標ですので、例えれば「WEB業界での法律の規制」になるものがアップデートです。

公表もされないアップデートは日々実施されており、キリがないぐらいの頻度です。

日々のアップデートは大きくは変化が無くても、「コアアップデート」や「大規模なアップデート」はSEO対策、MEO対策に取って必ず大きな影響を受けます。

弊社で実施したSEO対策やMEO対策で見れば、アップデートの影響はほとんど受けないどころか、上昇傾向にあります。理由をひと言で言えば、ユーザーファーストの制作・SEO対策をする事です。

ターゲットに焦点を当ててホームページを運用することはGoogleと同じ方向を向いていることになります。

SEO対策で失敗する傾向

失敗しないSEO対策

Googleが法律だとしたら、かつてのSEO業者では「いかにすり抜けるか?」を解明して、実際にすり抜けていた歴史があります。

弊社のクライアントも出来ることなら、早く上位表示をしたいと考えている方が多いです。これはコストがかかる以上は当然の事です。

しかしながら、そんな施策はすぐに落ちると思った方が良いでしょう。

日々お客様からご意見をいただいていますが、その当時のアルゴリズムの変化でホームページが圏外に飛ばされたご経験がある方は、大抵、「SEO業者に騙された」と言われる方が多いのが実情です。

アップデート/SEO対策は終わりがない

シンプルに考えれば、今でさえ人間の脳を人工知能が超えています。

この先、“イタチごっこ”をしても、コアアップデートで追いつかれるのは明白です。

「アップデートは1回きりで終わり」と思っているWEB担当者の方は多いですが、実はその後も間隔を空けて、数回実行されて、その後も何年もかけて繰り返しアップデートされていきます。

一度、アップデートされたら、「年に数回、数年間も繰り返し実施される」という事を覚えておいてください。

このアルゴリズムの変化の内容を参考にサイト制作・対策をしてください。