今絶対してはいけない古いSEO対策

SEO Vo.14

過去のSEO対策

今振り返る!過去のSEO対策について

ネットの情報は信憑性が無いと言われていた時代がありました。

昔のSEO対策はもっと単純で多少のズルをしても評価されるような、確かに信憑性に欠けるサイト制作が横行していました。

しかし、以前のSEO対策を専門とするいわゆるSEO対策専門会社の対策によって表示させていたサイトに対抗する、Googleのアルゴリズムの変化によってSEO対策も変わってきた背景があります。

よく弊社にお問合せをいただく担当者様が「更新をしているが、上位表示ができない」や「外注に依頼したが効果を感じない」というお声をいただきます。

この場合、一昔前のSEO対策をされているケースが目立ちます。

ここでは、過去にSEO会社などが行っていたSEO対策の一部をご紹介いたします。

SEO対策はいつからあるの?

SEO対策の歴史

SEO対策が日本で認知されたのは、まだ国内ではYahoo!Japanがメインの検索エンジンだった時代まで遡ります。

この当時は、Yahoo!JapanやGoogleなどはそれぞれの検索エンジンを所有していて、ブラウザ(検索するために開くプラットフォーム)ごとに検索エンジンのアルゴリズムが違った時の話です。

その当時は、海外ではGoogleを使用していたので数多くのアップデートがされていましたが、日本ではまだ認識は低い状態でした。

国内に大きな影響を与えたのは、SEO対策の歴史とあわせて、2011年から有名なアップデートがされます。

この辺りからは、有名なアップデートですのでおさらいをしましょう。

過去のSEO対策【1】 2011年2月「脱・コピー/大量生産」
時代が到来

コピーと大量生産のSEO対策を禁止

2011年2月までの上位表示は、ページ数や文字の量、リンクなどが基準でした。

そこで、SEO対策会社がこぞって行っていたのが、

  • 文字やキーワードを多く入れる
  • 不適切な広告を貼っている
  • 自動生成したページを設置
  • 無断で他のサイトの内容の複製(コピーコンテンツ)

というのが一般的でした。

「コピーをしてSEO対策をする」が流行り?

当時はSEO対策をして稼ぎたいという人も多かったため一時は、企業だけではなく、ネットに詳しい一般の人にもSEO対策はひとつの流行でした。

そのため、サービス提供が目的というよりもアフィリエイト(広告をクリックさせる)が目的のサイトも多く存在していました。

中には、他のサイトから無断で内容や記事、写真をコピーをして対策をしているものも多く散見されました。

Googleとしてはこれを防ぐために、この後も2015年7月まで、合計26回のアップデートでアルゴリズムを変化させました。

これが「パンダアップデート」です。

キーワードを大量に入れて不正SEO対策が大流行!

企業や業者が行っていたSEO対策では、「上位表示目的の不正キーワード対策(=検索エンジンスパム)」などが有名な手法です。これは一般の人や広報の担当者というよりもSEO業者やネットに割と詳しい人の手法です。

ページの見た目には見えないように、ページ内にキーワードを埋め込む手法で、クローラーにだけキーワードを読み込ませるための対策方法です。

ひと言で言えば、「隠して対策をする」手法です。その一例が、

  • キーワードの上から画像で被せて隠す
  • 文章(テキストの文字)を背景と同じ色にして隠す
  • コード(サイトの裏面や中身にあたる部分)にだけ、キーワードを入れて文字を隠す(CSSなど)
  • フォントのサイズを見えない数値にする(フォントサイズ0など)

これらは、検索エンジン内を巡回するクローラーを騙して評価を得る手法なので、現在では「偽装行為」「不正行為」とみなされ、当然、ペナルティの対象です。

言い換えれば、これは、検索をする人やクローラーを「騙す」行為です。現在では当然、SEO対策の効果は期待できませんので絶対にしないでください。

弊社が依頼されてサイト内を調査している中では、現在この対策をするSEO業者はほとんど見当たりません。

過去のSEO対策【2】 2012年4月「脱・リンク」時代が到来

リンク対策のSEO対策を禁止

パンダアップデートと合わせて繰り返し行われているのが、ペンギンアップデートです。

Googleがターゲットにしたのが、「リンク対策」のSEO対策です。当時のクローラーで判断できるのが、「どれだけ自社サイトが他社から紹介されているか?」というのも1つの大きな指標です。

当然、いろんなサイトから紹介されているサイトであれば良いサイトというイメージはありますが、これを逆手にとって、SEO会社によって大量に作成した記事のリンクを貼る対策が横行しました。特に大手企業によく見られた手法です。

大手SEO会社や大手広告会社には大量の下請けライターやアフィリエイターが在籍しております。

ちなみに、業界最大手のSEO対策の企業は、1社で3万人のアフィリエイターを抱えていましたので、毎月に生成される記事の量は相当なものだとイメージできると思います。

上記の大量コンテンツ作成と合わせて、大量にページ&リンク作成が行われました。

  • そうなると、

    • 実際には検索とは関係ないサイトが出てくる
    • ほしい情報やサイトへつながらない
    • アフィリエイト目的の広告だらけのサイトに飛んだ
    • リンク先にも広告や欲しい情報が見つからない
    • 自社のページが他社のコピーコンテンツになっていた

    といった状況が発生しました。

  • 欲しいサイトが見つからない
  • サイトの質が悪い
  • これが、

    • ネット情報の質が低い
    • 怪しいサイトが多い
    • 本当に公式サイトなのか?

    といった、ネットへの不信感に繋がったという背景があります。

これがユーザーやGoogleにとって迷惑な状態です。そして、それを防止するアルゴリズムを2012年4月に開発・リリースされました。

これが「ペンギンアップデート」です。

古いSEO対策の事例

乱用されたリンク、悪質なリンクを貼ってSEO対策をしていた会社のサイトやホームページは検索から表示されなくなりました。

ひどい場合は、ドメイン自体にペナルティとして、サイト自体インターネット上からの表示がされなくなるという事態になりました。

国内大手企業や有名企業でさえもこの被害に遭いました。

依頼した企業側は、

  • 専門業者に依頼したのに、騙された
  • 大手企業なのに
  • もうSEO対策を他社に依頼するのは信用ができない
  • 何もしていないサイトが上位表示されている

と、企業側もWEB集客に不信感が募った要因です。

それ以降上記のSEO対策は、「ブラックハットSEO」の代表的な手法となりました。Googleは、2016年9月まで合計7回のアップデートを繰り返して、撲滅を進めました。

しかし、これは実は未だに使用されているサイトがあります。

リンク対策の全てが悪いわけではありませんが、ペナルティを受けなくてもグレーな状態です。そもそも、「リンクを貼って上位表示をしましょう」というのは、ホワイトハットではなく、グレーな対策です。

いくら「質が良いいリンクなので大丈夫です!」と、営業マンに言われてもアルゴリズムがアップデートがされる限りは、ホワイトハットとは言えません。もし、ランキングが落ちていないのであれば、「まだ、バレていないだけ」と考えてください。

「業者に依頼してリンクを貼ってもらう行為」は

  • いずれ降下する
  • それ以前に上がらない
  • ひどい場合はペナルティを受ける

と思って依頼するのをオススメします。

パンダアップデートとペンギンアップデートのまとめ

このふたつのアップデートはWEBに詳しくない人でも「アルゴリズム」という言葉を耳にする、大きな事件となった有名なアルゴリズムの変化です。

それだけ大手SEO企業や大手広告会社をはじめとする、SEO対策の業者によってブラックハット対策を取っていたということでもあります。

「善・悪」を明確にする、「白・黒つける」という意味で、この2つのアップデートはパンダとペンギンの由来になりました。(どちらも白黒の動物なため)

SEO対策やSEO会社選び失敗しない方法

SEO対策の対策方法の問題ではなく、対策内容が、「ホワイトハット対策」なのか?「ブラックハット対策」なのか?という事が重要になります。

SEO会社の担当から説明を受ける上で、「リンクを貼る」と言われたら要注意です。これは、大きい会社に多いので、「リンクの質は関係ない」、「SEO会社の企業規模に関係ない」というのが失敗しないためのポイントです。

2022年にGoogleが次の様に発表しています。

“Googleが常に強調してきたように、主に検索ランキングを人為的に操作するために取得されたリンクは、リンクスパムです。”

サイトを持つ人・企業なら誰しも目指すのが上位なので、「SEO対策=悪い対策」ではありません。

対策方法をチェックしてから依頼してください。